学校法人 田園調布雙葉学園 事務局 塩澤祥さん、千葉史胤さん
1941年に開校した歴史ある田園調布雙葉学園。現在は附属の幼稚園、小学校、中学高等学校を運営しています。教職員を中心とする従業員の給与計算業務の負担を軽減するため、JOEの人事給与業務アウトソーシング(BPO)や給与計算システム、マイナンバー管理サービスなどを利用されています。サービス利用による効果や、さらなる業務効率化の方向性などについて教えていただきました。
塩澤さん:給与計算業務は主に私が1人で担当しています。当法人の事務局は10名で、それぞれが理事長・理事のサポートや人事労務、営繕などの役割を担っています。また、後援会や同窓会など学校周辺団体との連携も業務のひとつです。これは民間企業ではあまり見かけない役回りかもしれません。
給与計算業務の対象となっているのは、約160名の従業員です。事務局以外はすべて幼稚園・小学校・中学高校の教職員で、約3分の2が常勤、それ以外が非常勤となっています。
千葉さん:私たちは以前からさくら情報システムと付き合いがあり、そのご縁によって、JOEのシステムを2019年に導入しました。元々別の給与計算システムを入れていたので、同じような内容のサービスを受けられれば問題ないと感じていましたが、結果的に移行したメリットは大きかったですね。
千葉さん:JOEとお付き合いするようになって驚いたのは、担当者のレベルが高かったことです。こちらが何らかのミスをしたり、変則的な事象が起きたりした際に、迅速かつ柔軟に対応してもらえます。「打てば響く」といった印象が強いですね。また、年末調整や社会保険の標準報酬の報告書作成など、年1回の業務に関する負担は特に減ったように思います。
加えて、JOEのサービス拡充により、さまざまなニーズに対応いただけるようになったことも大きなメリットだと感じています。現在では、人事給与業務アウトソーシング(BPO)や給与計算システム以外に、住民税更改サービス、年末調整サービス、マイナンバー管理サービスも利用しています。
塩澤さん:私は2022年から、給与計算業務を含む人事労務や社会保険などの業務を担当しています。JOEとは、月初に当月の給与支払いに関するデータを送り、給与計算をしてもらって、そのデータを私が確認する、という流れでやりとりしています。その際、私のちょっとしたミスに対応してくれるだけでなく、業務上の不明点にも対応してくれるところに、安心感を覚えています。
実際の困りごとの例として、従業員のなかに役員を兼務している者がおり、源泉徴収の計算に失敗をしかけたことがあります。私が初めてその事務処理を行った際に間違えてしまった部分を、JOEが指摘してくれ、結果的にはミスなく対応できました。
また当法人の運営する学校はすべて女子校で、その卒業生が教職員として就職してくることもあり、教職員の多くが女性です。そのため産休・育休を取る教職員も定期的におり、休暇や復帰に関するイレギュラー対応が多いのですが、その点でもJOEのダブルチェックがあるのはありがたいです。
千葉さん:基本的な給与計算は民間企業と変わりませんが、行事手当などの諸手当の給付があるのは、学校法人ならではの特徴だと思います。
また、民間企業と違って収益事業を行っていないので、売上などの利益管理の厳しさはありません。一方で、社会貢献性の強い学校法人だからこそ、正確な数値管理が求められています。
塩澤さん:これは学校法人というよりも当法人の事情ですが、毎月の給与明細をデータではなく紙で交付しています。この給与明細の印刷もJOEにお願いしているので、私たちはその紙を受け取って従業員に配布するだけで済んでいます。
千葉さん:当法人はまだ給与明細の配布や年末調整を紙で行っていることもあり、まだまだデジタル化の道半ばです。アナログな作業に起因する業務効率や正確性の低下は、やはり無視できない課題だといえます。現在はJOEに給与計算業務を中心にお願いしていますが、今後はWeb明細や年末調整Web申告システムの利用も考えています。
また、さらにデジタル化を進めるにあたっては、勤怠管理や会計、法務などの業務とも連携してデータを一元化することも検討しています。その適切な形はどのようなものか、まだ見えていない状況ですので、ぜひこれからも相談に乗ってもらえたら嬉しいです。